対人恐怖症の治療

対人恐怖症の治療について

対人恐怖症は病気ではありません。
しかしその症状は本人にとってとても深刻なものです。それでは、対人恐怖症はどのように治療すればよいのでしょうか。

 

実のところ、対人恐怖症の治療には特別なことはありません。
対人恐怖症は病気ではないので、これをすれば必ず治るというようなことは、残念ながらありません。

 

しかしながら、「対人恐怖症が出るような状況に慣れる」訓練をすることは、対人恐怖症の治療として非常に有効な手段です。
対人恐怖症の治療をする上で最も重要なことは、自分が本当に対人恐怖症であるのかを知ることです。
自分が対人恐怖症であると思いこんでいるために、余計に対人恐怖症の症状が出てしまうということもあり得るのです。
そのために、自分の対人恐怖症の原因をきちんと調べることが大切です。

 

 

薬を使うことも、対人恐怖症の治療として有効です。
薬といっても、対人恐怖症は心理的な要因から表れる症状なので、直接対人恐怖症を治すわけではありません。

 

精神的に落ち着かせる薬が、対人恐怖症の薬として処方されます。薬によって、対人恐怖症が出やすい場面に慣れていくのです。

 

 

とにかく「慣れる」ことが対人恐怖症の治療になります。
例えば、人と話す際に対人恐怖症の症状が出る人は、「人と話すことに慣れること」が対人恐怖症の治療として効果的です。
人前で演奏やスピーチをするときに対人恐怖症の症状が出る人は、
できるだけ同じような場面を再現して、「その場面にいることに慣れること」が対人恐怖症の治療になります。

 

 

対人恐怖症の治療として確立した方法はありませんが、「訓練する」「慣れる」ということを念頭に、
いろいろな状況に対処できるようにすることが大切です。

 

また、いつまでも慣れずに対人恐怖症を繰り返してしまう場合には、催眠療法という治療法があります。
心理的な要因で引き起こされる対人恐怖症には、このような催眠療法も有効なのです。
自分は上がり症だと思い込んでいる人などには、特に効果が期待できます。
訓練次第で必ず克服できると信じて治療にのぞむことが、対人恐怖症の治療には重要なのです。

 

 

 
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