あがり症と脳との関係

あがり症と脳との関係

あがり症は、当人にとっては非常に深刻な悩みです。
人前にでると声や手が震えてしまう、顔が赤くなってしまう、汗をたくさんかいてしまう、口ごもってしまうなど、
あがり症の症状が出る人は意外と多いのではないでしょうか。しかし、その症状の種類や度合いによって、悩みの深さも人それぞれです。

 

 

会議の発表でいつもあがってしまうという人は、会議の前日や当日はリラックスできないでしょう。
また、人生の分岐点ともなる大切な試験や面接であがってしまい、普段どおりにできないことを嘆く人もいるでしょう。
このように、あがり症は当人にとって時に重大な悩みになりえます。では、あがり症はどのような仕組みで起こるのでしょうか。

 

 

顔が赤くなる、声が震えるなどのあがり症の症状には、ノルアドレナリンが大きく関係しているといわれています。
これは、不安や恐怖を感じることにより分泌される神経伝達物質で、興奮状態を起こし、心拍や血圧・体温などをあげる働きをします。
つまりこの物質の作用により、心臓がドキドキする、汗をかくなどのあがり症の症状が引き起こされるのです。

 

 

セロトニンという物質には、ノルアドレナリンを抑える作用があります。
ノルアドレナリンの過剰分泌に対して、セロトニンの分泌が少ないことで起こるのがあがり症なのです。

 

したがって、セロトニンの分泌を促すことで、あがり症の症状は緩和されます。
セロトニンは、呼吸や運動でその分泌を刺激することができるといわれています。
ウォーキングなどの反復運動や、腹式呼吸がセロトニンの分泌に効果的です。

 

 

筋肉をほぐしてリラックスすることも、あがり症を抑えるのに効果的です。
発声の前には、あごを上下左右に動かして筋肉をほぐすと良いでしょう。

 

また、温かいミルクを飲んでおくと、体が温まってリラックスした状態で物事に臨むことができます。
これらの対策を実践し、少しずつあがり症を改善していきましょう。

 

 
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